訪問歯科を始めよう! 保存版!持ち物のチェックリスト
2023.04
みなさん、こんにちは!歯科衛生士の中村です。
今回は、これから訪問歯科を始めようという方へ、まず初めに何を用意したらいいのだろう?を考えていきます。
忘れ物をしないように、または、不要なものを持ち込んで邪魔にならないように工夫しましょう!
何が必要?持ち物チェックリスト
1.ケア・診察用の器材
照明器具
忘れがちですがとても大切です。
なお、患者様のご家族に照明係を頼み、一緒に口腔内を見ていただきながらケアすることで患者様の状況をより詳細に認識でき、治療への参加意識を高める効果があります。
診査器具
清掃用具
口腔内や義歯に食物残渣などの大きな汚れがある場合、診療に先立って、歯面や義歯の清掃、ブラッシング指導を行います。
消耗品
全身状態チェック用器械
毎回必ず使う必要はありませんが、これらがあると、より確実に状況を把握できます。
2.治療用器材や材料
ケア用品のほかに、主訴から予測される治療処置に必要な器材や材料も、携帯可能な範囲内で用意しておきましょう。
依頼の半分以上が義歯の不調です。義歯調整ができれば、かなりの方の主訴への対応ができることになります。
往診用ポータブルユニット
携帯用レントゲン
義歯修理・固定
むし歯治療
その他
訪問先で用意していただくもの
- 保険証など(おくすり手帳、福祉医療受給者証など)
- 歯ブラシ・歯間ブラシ・義歯用ブラシ
何か特別に用意しなくてはいけない、というものはありません。
コンセントと水道、ご本人が座る場所と、その周りを歯科医師もしくは歯科衛生士が動けるスペースさえあれば大丈夫ですとお伝えしましょう!
訪問あるある、対策
機材や道具を置く場所がない
なるべくコンパクトにして用意しましょう。上記のチェックリストを参考に、器具を厳選しておくといいですね。
ボックスやトレーは汎用性の高い物を選びましょう。展開式の工具箱や釣具箱は、床の接触面が少なく、容量が大きく、軽量、頑丈、そして自立性があるのでおすすめです。ショルダーがついていると使いやすいですよ!
動ける範囲が狭い
「こちら少し移動してもよろしいですか」などとお声がけをして、物を移動させていただきましょう。ケアが終わったら完全に元通りにすることを忘れないでください。また、自分の身支度もコンパクトにまとめ、首から色々ぶら下げたりしないよう注意しましょう。
室内が暗い
照明器具を忘れずに携帯しましょう。歯科用ルーペタイプはアシスト不要で両手が使えるのでおすすめです。
家具や調度品が多い
家具や調度品に材料などをこぼさないように、新聞紙などで最初にブロックしましょう!レジンなどを垂らしてしまうと一大事です。
訪問歯科の心得チェックリスト
持ち物のリストを確認したら、次は訪問歯科を行うにあたっての心得も忘れずに!
まとめ
いかがでしたか?
今回は訪問歯科における持ち物の基本的なリストをご紹介しました。
この他にも、発展系として患者様に合わせたきめ細やかな用意がしていけると良いですね。ただ、あまり大荷物になってしまうと、移動や用意が大変ですので注意しましょう。
また、ケースやカバンを工夫することで省スペース&負担軽減となります。患者様の目にもとまりますし、ずっと使う物なので、とりあえずで紙袋などを使用するのではなく、きちんと専用のものを用意するようにしましょう。
この記事が少しでも皆様の参考になりますと幸いです。
また次回お会いしましょう!